田中くんが財布を落とした日、ボクらは、ソープランドを卒業して、出会い系サイトでセックスフレンド体験をすることになった。
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ボクたちのソープランド体験
愛媛・松山で、田中くんと、重役室というソープランドへ行って来ました。こんな感じで、田中くんとは、性の体験を共有している。
90分、22000円のコースを体験して、フィニッシュして、ほぼ、同じ時刻に顔を合わせて店を出て参りました。
厳選キャストが貴方をVIP待遇でおもてなし致します……?
ボク「何が 厳選キャスト?全然嘘だね。君はどうだった?」
田中「みさきちゃんは結構良かったよ」
ボク「えりちゃんは、今ひとつだな。ソープランドは顔じゃないとはいうけど、プレイのほうもいま一つだったし」
田中「まあまあ10000円くらいならもっと通っていいと思うけどね」
ボク「風俗高すぎ、ソープランドもっとタケい……。オレたち好い加減ソープランド卒業しなきゃ」
田中「ソープランドはオレたちの生きがいじゃ?」
ボク「……」
そう、愛媛で、ボクたちは生き、ソープランドという存在は、ボクたちの生きがいになろうとしていたのは事実だった。
ボクたちは、ソープランドの原色の灯りから離れ、暗いひっそりとした夜道を歩いていたのだが、目にはまだソープランドの残像が残っていた。
自動販売機で買った、クリームソーダの缶をプシュっと開けて、田中くんと、ああだこうだと話しをしている。
ボクたちは友情を共有できている
ボクらには厚い友情がある。だから、ソープランドに一緒に行こうぜという話しが簡単にできるのだ。しかし、ソープランドを出て、ああだこうだと意見を言えば、必ず食い違っている事態に陥ってる。
友情というものは果たしてこんなものだろうか。何か喋るほど田中くんとは離れていく感じがある。
田中くんにそれを言えば、田中くんは、「ソープランドに一緒に行くものの同じ体験をしてないからじゃない?」という。
ボク「それ以上の同じ体験ってなんだろう」
田中くんは、その時ボクの身体を抱きしめて来た。
ボクたちってそんな関係?
土手を転がり転がり…… ボクらはひょっとしたらホモ?
そのまま、ボクたちは自然に身をゆだねて、土手を転がって行った。
川辺のシバに着地したボクらは、「ふっー」と別々の溜息をつく。
ボクらは、やっぱりそんな関係ではなかった。
財布がない ソープランドの終わり
ソープランドに行けば行くほど、ボクらの友情が、意味のないカスカスなものになって行くような感じがしていた。
一ヶ月、20万円というお金を使っているというのに。ボクたちは、夜道を更にトボトボ歩いた。
愛媛・松山の闇はどんどん続いている……。
田中「しまった!財布落とした!!」
ボクらは、さっきの土手に戻ったが財布は見つからなかった。
田中「これじゃちょっとあさって英乃國屋行くのは無理かな」
それはボクらの友情の終焉なんだろうか。
田中「なあ、広瀬、そろそろオレたちソープランド奉行やめにしないか」
ボク「やめてどうするんだ。ボクらからソープランドを抜きにしたら一体何が残るんだ!」
田中くんはおもむろにスマホを出し、「出会い系サイトがあるじゃん」という。
それが、ボクたちのセックスフレンド体験のスタートだった。
セフレ体験で借金生活もサヨナラ
安心して、出会い系サイトでセックスフレンドを見付けて、射精すれば、すぐにサヨナラ、料金も請求されないなんて、ソープランドをいままで消費者金融で借金をしてまで利用していたボクらには信じられないね。
消費者金融で借金も延滞しちゃっているボクは、今更ながらなんでいままでこんな単純な方程式に気付かなかったのか不思議なほどだ。
セックスフレンドか。なんだ、この不思議な魔物は……。
ボクらの友情を確認する方法
ボクらは、ソープランド体験を共有しているつもりでいて、ソープランドでお金を費やし、消費者金融の債務者という意味でも、延滞者という意味でも共有していた。
田中「そういえば今日、携帯に督促の留守電が入っていたよ」
ボク「オレもだよ!利息だけでも相談受けるって」
こんなに共有部分があるというのに友情の溝は広がるばかりという感じがしているのはなぜか。
ボクは、その時、安全に利用出来る出会いアプリで、セフレ体験をすることに対して、別の期待をしていたのだ。実は、こんな発想もいままで、ボクの頭になかったのだ。それも不思議。
それは、出会い系サイトで、セックスフレンドを見付けて、その女の子と田中くんと二人でセックスを共有しあうこと。
ボクらはお金を使わないセックスをしている
田中くんの財布は、どこへ行ってしまったんだろう。田中くんの財布とともに、ボクらのソープランドの時代は終わった。そして、お金を使わないで済む、セックスフレンドの時代がここに来ようとしていた。
かつそこにあるのは3pの時代なのだ。セフレと、3pの体験をして、同じ女の子とセックスをして、ああだこうだと、クリームソーダでも飲みながら談義しよう、田中くん。
ボクはなかなかセフレが見つからない
ハッピーメールを利用して、簡単にセックスフレンドが見つかるというけど、想像しているよりは全然反応が薄いという感じだった。なんせ、3pを簡単にOKという女の子がいない……。
段々と、焦りのようなものが出てきて、こんなことならお金を払ってでも、ソープランドがいいのかなという気持ちにもなって来た。
その時、田中くんからメールが入り、なんとか、ひとりマクドナルド愛媛大街道店で出会うまでこぎ着けたということ。流石田中くん。
しかし、田中くんに聞けば、別に、3pの交渉はしてないという。ボクはちょっとあきれたね。散々、ボクは、3p
の相手を見つけられなかったというのに。
だって、マックでいきなり交渉しても女の子はたいてい駄目というでしょう。いきなり2つのチンコ相手にしなければならないんですから。
3pは、倍疲れちゃうじゃないですか。フェラチオで顎なんてガクガクになってしまうんじゃ。そんなことを女の子に許可を取るべきでしょ。
結局ボクが3pの交渉を
田中くんが見つけたセックスフレンドは、サングラスをかけていた。どこかで、ヤバイことを一件こなして来ましたという感じ。女の子は、ボクと田中くんを前にして、無口に黙っていた。
サングラスには、あとは君に任せたぜという呑気な田中くんの顔が映っていた。
ボク「あの……、こういう状況どういう状況かわかる?」
女の子「どういうこと?」
ボク「つまり、最初に出会ったのは、となりにいる田中くんなんだけど……、ボクがここにいる」
なんかしどろもどろだ。
女の子「3pのつもりなんでしょ。別にいいよ」
なんだ……。話しは想像以上簡単だった。
3pで、ボクらは、友情を確認していた
ボクらの友情は、一緒にソープランドへ行き、別々の女の子を相手にしていても、何も共有することができない。出会い系サイトで、セフレを見つけて、田中くんと3p体験をすることで、ボクらは、本当の意味で、友情を結束できるのだと期待していた。
もちろんそのとき、ボクらは同じ意見を持つ。それが友情の真実だ。田中くんが、女の子のマンコが、ピンク色でヌルヌルしていたといえば、ボクもそう思っていたといおう。ボクが、女の子の乳首は感度があまり良くないといえば、田中くんもそうだときっと言ってくれるだろう。
はじめての3p体験
とはいうものの、ボクらは、はじめての3p体験で何をしていいかわからないで、初心者のように戸惑っていたのだ。こんなにソープランドの常連なのにだ。
ずっとサングラスかけっぱなしの女の子は、笑っていた。女の子は、二人ともだらしないのねと言っていた。
おい、田中くんどうする。
田中くんは、女の子にフェラチオを要求して、ボクに、まんこを舐めるように指示をした。ボクは、指示に従ったが、女の子のマンコをナメナメして、なんだか3pをしても、ボクらの友情はあまり共有できてないんじゃないかなという気持ちになっていた。
だって、結局、やっぱり別々のことしてんじゃん。
そして今度は、ボクが女の子にフェラチオをしてもらって、田中くんがまんこをナメナメした。結局は同じことだ。
女の子のマンコは、ひとつ。ここに、田中くんと一緒にペニスを突っ込むことなんて所詮できやしないんだ。
そんな結論に至ったとき、女の子は言った。「ねえ今度は二人でしてみてよ」と。
別に、ボクらはホモじゃないんだ。